AF

今期のAFネメシスは、自分の構築(割とテンプレだと思う)だと前期からコンセント開放マグナジャイアントシオンが抜けてスキャン技師ゼルガネイアルチルが入っている感じなんだけど、開放シオンはスタン落ちしてるんで当然にしてもコンセントマグナジャイアントあたりはまだ使えるのでなんで抜けてるんだろうというはなしをたまに見かける。

 

もともと今のAFネメシスは、よく言われる話だけどAFを生成するカード(エンジニア、反逆、同調)、パラダイムシフトを加えるカード(ユーザー、スティンガー、同調)、AFの破壊数で強くなるカード(モデスト、コロニー)の3種のシナジーがデッキの主軸となるという性質上特にAFの生成、展開とシフトの補給をバランスよく行わなければならない。

となったときにデッキの安定性を高めるためにドローソースを増やしてバランスよくカードを引き込まなきゃいけないというのが、採用派の主張として一番よくみる。

実際前期のAFネメシスはこれらのドロー、サーチカードを使ってデッキの安定性を高めていたし、それも一つのアプローチだと思う。

 

しかし、今期のAFと前期のAFでは決定的に変わった部分があり、それが開放のスタン落ちである。

開放はこれまでのAFネメシスのデッキの軸となるカードで一枚でテンポスイングとリソースを補給するカードで、特にテンポという意味では代替となるカードも特に補強されていない。

AFネメシスは上記のようにデッキの動きとしてAFの生成、展開とシフトの補給という2軸の動きを行っていかなければいけないという性質上、テンポが非常に重要になる。

上記のサーチ、ドローカードは当たり前だがサーチやドローにマナを消費するため、その分のテンポロスが生まれる。

前期までは、序盤ある程度動きがもたついていてもシフトの供給がある程度うまくいっていれば、AFの展開については開放を絡めたビッグアクションのターンを作ることで一気にスイングすることができたためサーチやドローカードのテンポロスを回収できたが、今期はその開放が落ちてしまったため、ますます序盤のテンポ管理がシビアになった。

このテンポ管理のシビアさはプレイングにも影響しており、一部のマッチアップの後手では2Tのコロニー結晶のスタートも積極的に取りたいアクションではないことからマリガンで返すこともある。

 

また、スタン落ちにより入れ替わったカードにも原因があると考えていて、開放シオンはそれぞれ1コスト3コストなのに対して技師1コスト・スキャン0コストはともかくゼルガネイアとルチルは5コストで重くなっている。この中でゼルガネイアについてはAFネメシスのメインの動きに貢献しない部分ではあるが、ルチルのようなメインギミックに絡むパワーカードのコストが5というのもAFネメシスのテンポ管理がシビアになった要因の一つであろう。

また前期までは1マナのターンは空いておりコンセントやジャイアントをロスなく打てる唯一のターンであったが、そこにシフトをきょうきゅうするや役割の技師が入ってきたこともコンセントやジャイアントを入れにくくなった一因であろう。

技師のシフト供給がCipではなくEtbでワンテンポ遅いというのも曲者で極力先置きすることを求められるデザインになっている。

 

ごちゃごちゃ書いてるけどさらっとまとめると開放落ちたせいでAFネメシスはテンポ的にシビアになったからコンセントやマグナジャイアント打ってる暇ないし後手のコロニーも微妙だから返すこともあるよね。ということです。